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2018年8月の記事:ブログ(日々雑感)

100回目の夏が始まりました

北海道(20180805)
夏の風物詩、甲子園が今日開幕しました。

今年は100回大会ということで、地方大会前から新聞やテレビで特集が組まれたり、ネットでは記憶に残る試合の投票企画があったりと注目されています。

100年、1世紀にわたって高校生の全国大会が綿々と続いてきていることに、歴史の重みを感じます。それはいかに多くの人に支持され、また多くの人の記憶に残っているものの大きさともいえます。

私の記憶でいえば、小学校6年生(第60回大会)のときの逆転のPL学園、準決勝・決勝戦と9回裏からの逆転で優勝した試合。その翌年(第61回大会)の箕島ー星稜の延長18回の試合が忘れられないベストゲームです。同じように人それぞれにその時々の試合が記憶に残っているのも高校野球の魅力なんでしょうね。

夏の甲子園は全国規模のトーナメント戦。地方大会で敗れたチームも、今日からの全国大会で敗れるチームにとっても同じ一敗、その価値は選手たちにとってはとても貴重なもの。精一杯頑張って欲しいものです。

ガンバレ、高校球児!


2018年08月05日 10:54

お得意の話題作りのパフォーマンスだとしたら

夏のアオゾラ(20180804)
大阪市の市長が明かしたある計画が、今朝の新聞の片隅に掲載されていました。その記事を読んでちょっと呆れてしまいました。

その内容とは、小学校6年生と中学校3年生を対象に実施されている全国学力テストの結果を大阪市内の小中学校の校長や教員の評価やボーナスに反映させるというもの。その背景にあるのは、大阪市が全国20の政令市の中で、学力テストの正答率が2年連続で最下位となったことに対する危機感から。

市長の考えも理解できない訳ではありません。テストと名の付くもの、点数が低いよりは高い方がいいでしょうし、数値化されれば他の政令市より上の方が順位が上の方がいいでしょう。でもこれはあくまでも「点数」という面で評価されたもので、大阪市の子供達のすべてが評価されている訳ではありません。その部分だけを切り取って、その数字を教員の評価に結びつけるのはちょっと違うように思います。

教員の仕事はテストでいい点を取る方法を子供たちに教えることではありません。学力テストの目的は先生の評価をするためのものでもありません。もし、学力テストの結果が教員の評価やボーナスに連動するようになったら、教員にとって子供達は自分の評価を上げて、生活を支えるための「モノ」になってしまいます。どう考えてもおかしいと思いますがいかがでしょうか。

大阪市では「子どもの貧困」対策として、無料・定額で食事を提供する「子ども食堂」などでボランティア活動をした学生らを対象に、市の教員採用試験での加点を検討するといったことも発表されています。
「貧困対策」「ボランティア」「採用試験での加点」、腑に落ちますか?
今何かと話題の某私立医大の「減点」よりはいいかもしれませんが、こちらもちょっと首を傾げたくなるようなことです。

もしかするとこの2つは都構想も含めた話題作りのためなのでしょうか。少なくとも教員絡みのこと2つの話題、私は大阪市民ではありませんが「反対」です。


2018年08月04日 13:15

相続について意外に知らないこと(その2)

三千院(20180803)
前回、相続に関する基本的なことで意外に知らないこととして、法定相続人とその相続割合について少しお話ししました。今日はその続きです。

被相続人が亡くなり、相続人が相続財産を取得した場合、その金額に応じて「相続税」が課税されます。相続財産の中には、相続税がかからないものや、退職金や生命保険金のうち一定額までは相続税がかならないなどといった規定はありますが、ここではいったん割愛します。相続税は、相続人それぞれの法定相続分に応じた取得金額に10~55%の税率を掛けて求めた相続税の総額を、実際に相続人が相続する財産の割合で按分します。簡単にいうと、全相続財産に対する相続税の総額を最初に計算し、その総額の按分は相続人それぞれが相続する財産の割合で決まるのです。

こうして求めた相続人それぞれの相続税額、この金額では済まない人がいることをご存知でしたか。それが「相続税額の2割加算」といわれるもの。これは相続によって財産を得た人が、被相続人の1親等以内の血族および配偶者以外である場合、相続税額が2割加算されるというものです。1親等以内の血族となるのは実父母および実子、法定相続人でこの2割加算の対象となるのは兄弟姉妹や甥姪が該当します。

ちなみには、孫はどうなるか。孫は被相続人からみて2親等となりますが、実子が死亡していることによって代襲相続人となった場合には2割加算は適用されません。しかし、孫を養子にするいわゆる「孫養子」の場合、相続時にその実子(孫養子の実父母)が生存していると2割加算の対象となります。

最後に、相続税が何故あるのか。これはFPの試験対策本に書いてあったことですが、その目的は「富の集中の抑制」。財産が代々子々孫々と引き継がれることを避け、資産を再配分するための仕組みです。その一方で残された家族が生活するための一定財産は残そうとするものが、相続税の配偶者控除や基礎控除。今の財政状況や、これからの多死社会を考えた時、相続税額は増えていくんでしょうか。20世紀に国民が得た財産が、21世紀には国庫に戻るということなんですね。


2018年08月03日 02:56

アマスポーツ界の不祥事から見えること

北海道(20180802)
最近立て続けに起きているアマチュアスポーツ界の不祥事。「事実の隠ぺい」「パワハラ」「資金流用」と問題とされている事項はそれぞれですが、その原因となった共通項が一つあるように思います。

その共通項とは、いずれの組織もトップダウンのワンマンの体制であったこと。アメフト、レスリング、ボクシングとそれぞれの報道を思い出してみると、どこも見えてくる顔は一人です。偶然なのか、それとも必然なのでしょうか。

ワンマン体制は別にスポーツ界に限ったことではありませんよね。身の回りの小さな組織である地域での集まりから企業まで、色々なところに存在しています。ワンマンだからこそ、うまくいく組織もあれば、今回のような結果となる場合もあります。その違いはどこにあるのでしょう。思いつくところで三つほど。

一つ目はワンマンが長く続くと、どうしても公私の境が見えなくなるということがあります。最初は小さな組織の中でそれほど目立たなかったことが、組織が大きくなるにつれて本来付けるべき公私の境がないと、私の部分がどんどん大きくなっていきます。自分の都合のいいように組織を動かすと、その分反発も大きくなってしまいます。
二つ目はその地位を守ろうとしてしまうこと。トップであり続けるためには、それを脅かすものを切り捨て、絶対的なイエスマンを近くに置くことで自分の地位をより高めようとします。その結果、誰もものを言えなくなってしまいます。
三つ目は、片腕ともいえる側近。取り巻きがいないこと。二つ目の結果とも言えますが、ワンマンに対して意見ができる、その考えを理解して一緒に行動する側近がいないということです。一度間違ったら最後、修正されることはありません。

もっともワンマン体制は決して悪いとは思いません。一つの組織ができてそれが大きくなっていく過程で、最初はトップダウンで強いリーダーシップは必要です。ただ、組織が大きくなり、参画する人も増え、その組織の社会的な地位や存在感が高くなったとき、ワンマンではどうしても立ち行かなくなる時がやってきます。それまでにワンマンの当事者がどう動くかということがポイントなのではないでしょうか、

ワンマン組織の弊害からいったん後退したのち、本来あるべき姿となって元に戻るまでには多くのものを失ってしまいます。今回のアマスポーツ界でもその犠牲になるのは選手であり、もし一般企業であれば社員。ワンマンの当事者はといえば・・・
なんとなくしっくりこないのは私だけでしょうか。


2018年08月02日 09:59

もう一つのマイナンバーが導入されます

夕焼け(20180801)
マイナンバーですぐ思い浮かぶのが、いまひとつその利便性が伝わっていない「個人番号制度」ですが、もう一つのマイナンバー、医療版マイナンバーが導入されることになりそうです。

制度の導入は2020年度から、その大きな目的は医療情報の共有。今はそれぞれの病院で管理されているカルテや健康診断の結果を一元化して、病院が変わっても以前の情報を確認できるようにしようとするものです。この医療版マイナンバー、新たに番号を作るという訳ではなく、同じく2020年度中に実施される健康保険の被保険者番号を個人単位で付番する仕組み、この番号を利用することになるとのことです。
健康保険証番号が国民一人一人に付番されます(2017.11.7)

現在は、例えば引越し等のため、A病院からB病院に転院することになった場合、A病院にカルテなどの情報をお金を払って纏めてもらったり、或いはB病院で改めて検査などをするということになります。これは患者にとっても健康保険制度にとっても、費用のムダになります。また、救急搬送などでかかりつけ医とは異なる病院に搬送されたときも然り、搬送された病院はその患者の診療情報をかかりつけ医から取り寄せる必要があります。こちらは費用だけでなく、緊急時に時間的なロスにもなります。もし一元化できれば、そういった無駄な費用や時間は省くことができます。

一方で診療情報という究極の個人情報がどの医療機関からでも閲覧できるようになる、ということは利用する側のセキュリティやモラルが担保される必要があります。例え医療関係者に対してでも、知られたくない過去の病歴等もあるでしょう。そのあたりの運用のルールも重要です。

医療情報に限らず、情報が分散して管理されていること、集約して管理されていることのメリット・デメリットはそれぞれ諸刃の剣のようなもの。情報のネタとなっている我々はまな板の上の鯉、良い方の刃で切ってもらわないと困りますね。


2018年08月01日 15:25
FP・社会保険労務士事務所  つくるみらい
ファイナンシャルプランナー一柳賢司

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