2024年問題って?
数年前から政府(厚生労働省)が推し進めてきた政策に「働き方改革」があります。その改革の一つに「時間外労働の上限規制」というものがあり、いくら労使の約束事である労使協定を結んだとしても、超えることができない時間が決められました。この規制は大企業だけでなく、すでに中小企業にも適用されていて、原則として月45時間・年間360時間(特例として月100時間・年間720時間)までとなっています。
ただし、この規制には例外となる業種・業務が4つあります。その一つが「自動車運転の業務」で、2024年3月31にまでは上限の適用を設けない猶予期間とされているのです。「自動車運転の業務」といえば、例えば宅配便やタクシードライバーが該当しますが、この業種にも来年4月以降は上限規制が適用されることで、いろいろと影響が出ることが懸念されているのです。
例えば、宅配便の集配時間がいままでより長くなる、旅行や引っ越し、タクシー料金が高くなるなど・・・
また、一人当たりの労働時間が短くなれば、それを補うための人出不足が、結果として他の業種に影響するかもしれません。
宅配分は、今が「便利すぎる」面もあるので、多少の不自由はやむを得ないのかもしれません。社会の変化を受け入れることも必要なのでしょうね。
2023年05月12日 14:08