マイナーチェンジではなく、フルモデルチェンジを。
ただ、私は今の年金制度を維持しようとするのなら、今回の改定はやむを得ないと思います。制度を支えている現役世代の賃金が下がっているのに、年金額はそのままというのは矛盾しています。公平ではありません。
しかし、もっと矛盾しているのは、半世紀以上も前に、当時の人口推計や、経済指標を基礎に設計された制度を、現在の超少子高齢化社会で延命させようとしていることです。このまま続けることができないことがわかっていながら、無毛な議論や採決をする議員の方々を見ていると、若い世代の方に申し訳なく思います。
もし、公的な年金制度を続けるのであれば、
①障害年金や遺族年金は社会福祉の観点から現行維持(問題が全くないわけではありませんが、ここではいったん棚上げ)
②老齢年金は個人が払った保険料に応じた拠出制
とした方がよいのではないでしょうか。
国でも企業でも、組織で先人に敬意を払い尊重することは大切ですが、次の世代の担い手との格差があまりに広がるのは問題です。夢や希望が持てる社会であってほしいものです。
※写真は石清水八幡宮境内(京都府八幡市)
2016年12月14日 22:59