「プレミアム」に響きどおりの効果があるのか
まず、どれくらいの人が最終金曜日の15時に仕事が終われるのでしょうか。2月は最終金曜日(24日)以降にまだ営業日がありますが、最終金曜日=最終営業日となった場合、社内外で月末締めの作業がある企業や職場では、なかなか早く仕事を切り上げるのは難しいというのが現実です。2017年のカレンダーを見ると、最終金曜日=最終営業日は5回もあります。早く退社するために、その作業のしわ寄せがどこか他の日に振り替えられるとしたら、本末転倒です。
また、消費の拡大ということはそのために何らかのサービスの提供が前提となります。裏を返せば、サービスを提供する側の人はこの恩恵に預かれないということになります。学校や公共交通機関などの公共施設も難しいでしょう。ますます、「誰のためにこの制度が実施されるのか?」疑問符の連続です。
「プレミアム」とつくと何となくいい響きですが、果たしてどれくらいの効果と恩恵があるのか、しばらく様子見ではないでしょうか。
※写真は北野天満宮(京都市上京区)
「プレミアムフライデー」に関する経済産業省の資料はこちら
2017年01月13日 04:45