お金で心の経験値を買いませんか
私は、昨年11月で前職のSEを退職し、今年から本格的に個人事業主としてFPという仕事を始めました。おかげさまでお仕事を戴くこともでき、少しづつですがやりたいことに向かって進んでいます。FPという仕事は、お客様の夢や目標を実現するお手伝いをすることです。そのために必要なマネープランの見直しやご提案をします。ここで間違えてはいけないのは、「お金を貯めることだけがすべてではない」ということだと思っています。もちろん、生きていくために最低限の蓄えは必要ですが、銀行においておくだけでは、ただの数字です。
では、生活をするために必要なお金を除いて、何に使うのがみなさんにとって一番よいのでしょうか?
私は、自分の心の経験値を増してくれるもの、例えば旅行であったり、美味しい料理を食べたり、スポーツを楽しんだり、芸術や自然に触れたり、人によって違いはあると思いますが、あとで振り返ったときに心に残ることに使う、お金の価値を心の経験値に置き換えて残すことが一番いいのではないかと思います。
20代から65歳の定年まで、お金は仕事をすればそれなりに稼ぐことができます。しかし、自分のやりたいことができる時間というのは、実はそれなりに限られています。学生時代、シングル時代、ファミリー時代、子育て時代、シニア時代の時々にやりたいことがあればやっておくべきではないかと思います。後にはお金で買えないものを心に買っておくことも大切なことかと思います。
老後の貯金のためにやりたいことを我慢し、何も心の経験値として残っていないことが本当にいいかと問われて「それで十分」と答える人はそんなにいないでしょう。もし、そんなに老後が不安なら、少しでも稼ぐことができる術と体力を今から付けておくこともいいかもしれません。
何よりまず私は、お金のためだけでない、心も豊かになる提案ができるように心がけていきたいと思います。
※写真は三条大橋界隈にて(京都市中京区)
2017年02月01日 04:16