言葉にできない悲しい事故
その事故とは、小学校の集団登校の列に軽トラックが突っ込み、小学生と付き添っていた男性がはねられたというものです。幸い、小学生の男児は軽傷で済んだのですが、付き添っていた男性は搬送先の病院で亡くなられました。
この男性は、ボランティアで集団登校の見守り活動を長くされていた方です。私の自宅界隈でも防犯もかねて地域で見守り活動というのがありますが、この男性が活動を始めたきっかけを聞いて胸が締め付けられる思いがしました。それは、33年前に今回の事故現場付近で起きた下校中の娘さん(当時7歳)を交通事故で失ったことがきっかけとのことでした。思いを察するに「二度と同じ事故があってはならない、同じ思いをする人がいてはいけない」という強い気持ちだったのでしょうか。娘さんと同じ現場で、同じ交通事故で亡くなるというのはうまく言葉に表現できません。
そしてさらにやりきれないのは、事故を起こした軽トラックの運転手が飲酒運転だったことです。過去に起きた多くの飲酒運転による事故を教訓に、厳罰化はされ件数は減ってはいるものの、ひとたび事故が起きれば同じような悲劇が繰り返されます。件数が減っても事故が起きれば同じことです。個人的な意見ですが、飲酒運転は明らかに故意です。程度にかかわらず、永久に免許を取り上げ、死傷事故については、道路交通法ではなく刑法で裁いてもいいでのはないかと考えます。
こんな悲しい事故は二度とあってはいけない。
※写真は南禅寺・水路閣(京都市左京区)
2017年02月02日 04:18