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マンション購入時のチェックポイント

相国寺境内
民間企業である不動産経済研究所が最近発表した資料に2016年のマンション販売戸数、平均販売価格とも前年より下がったという内容がありました。販売価格は下がったといっても4,560万円と高止まりしており、㎡単価は逆に上がっているということですから、物件の専有面積は狭くして価格の上昇を抑えているといえるかもしれません。
さて、マンションの購入を考えるとき、どういった基準で物件を選びますか。もし今、検討中の方は、次の3点についてチェックポイントに加えてみてください。
①融通が利く物件であること
融通が利くとは、言葉を変えると「すぐ貸せる」「すぐ売れる」物件であることです。手持ち資金がある方は別ですが、多くの方は住宅ローンを組んでマンションを購入します。もし何かあったとき、すぐ人に貸して賃料を得られたり、すぐ売ってまとまったお金ができるというメリットは住宅ローンを抱えているというデメリットと相殺できます。物件の資産価値次第では、毎月返済しているローンは貯金しているのと同じと考えることも可能です。
②管理がしっかりしていること
マンションの資産価値を維持するには、購入後の管理もポイントになります。専有部分(=住戸部分)はそれぞれ個人の所有物ですが、廊下や階段、エレベータ、駐車場、エントランスホールなどは共有部分といって、全員の共有物になります。通常、共有部分の維持・メンテナンスは管理会社に委託することになりますが、この管理がずさんであるとマンションの価値は大きく下がりかねません。実際に「マンションは管理で買え」とも言われるくらいです。管理契約の内容や実際の状況をしっかり確認しましょう。
③立地環境
ここ数年来、多くの災害に関する報道を目にします。液状化現象、河川の氾濫、土石流災害、津波など、この国では自然災害に合うリスクはゼロにすることはできませんが、小さくすることはできます。ハザードマップ等を確認してマンションの立地環境を確認しましょう。

他にも、チェックポイントはありますが、総じて言えるのはいかに資産価値を維持できる物件であるかということがポイントです。マンションによっては購入時より価格があがったり、逆に大きく下がったりと、条件によって価格が大きく変わります。せっかく大きな買い物をするのであれば、単なる住処だけではなく、資産として使えるものを買いませんか。
※写真は相国寺境内にて(京都市上京区)


2017年02月24日 08:40
FP・社会保険労務士事務所  つくるみらい
ファイナンシャルプランナー一柳賢司

ファイナンシャルプランナー
社会保険労務士
マンション管理士
一柳 賢司

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