解約返戻金って何?
「いろいろなところでカイヤクヘンレイキンという言葉がでてくるのですが、それってそもそも何なんですか?」
カイヤクヘンレイキン、正しく書くと解約返戻金と表します。字面でなんとなくイメージできるのではないかと思いますが、これは保険を途中で解約したときに、保険会社から払い戻される、返金されるお金のことです。すべての保険ではありませんが、保険は途中で解約すると、いくらかはお金が戻ってくるのです。
保険会社は、契約者から払い込まれた保険料を将来の支払いに備えて様々な方法で運用しています。その方法は株式や債券や為替、不動産、貸し付けなど様々で、莫大な生保マネーを運用しているのです。こういったいわゆる資産運用で出た収益は、配当金という形で契約者に還元されます。もっとも、保険商品によっては配当金が付かないものもあります。
少し話がそれましたが、保険が中途解約されると、保険会社はそれまで支払われた保険料から、解約控除といって、契約時に要した事務コストのうち、まだ回収し切れていない経費を差し引いた金額に、一定の率を乗じた金額を解約返戻金として契約者に返金します。この一定の率は、保険商品の種類や契約年数などによって保険会社があらかじめ定めている率になります。
保険商品によっては、解約返戻金をあらかじめ低く抑える代わりに保険料を安くしたり、あるいは全く解約返戻金を支払わないとするものもあります。また終身保険(亡くなるまで保証が続く保険)などでは、契約期間が長期になると、解約返戻金が払い込んだ保険料を超える場合もあります。
もっとも、保険はあくまでも万が一の時に補えない不足分を担保するもので、貯蓄とは別モノ。目先の解約返戻金の有無や金額にとらわれず、何の保障を保険で備えるのかを考えて加入することをおススメします。
2019年09月07日 18:18