ローリスク・ハイリターンな金融商品があります
それは、「付加年金」という、国民年金の中の1つです。付加年金とは、自営業者や学生の方は毎月国民年金保険料を支払っていますが、これにプラス(付加)して毎月400円の保険料を払うことによって加入できる年金です。では、この年金の何がハイリターンなのかというと、
「200円×払った月数分」の年金が死ぬまでもらえる
ということです。まだ、ピンとこないかもしれませんが、例えば400円を20歳~60歳まで40年間(480ケ月)払ったとします。払った保険料の総額は、400円×480ヶ月=192,000円。一方、もらうときは年額で200円×480ケ月=96,000円になります。では、何年でモトが取れるかというと、192,000円(払った総額)÷96,000円(受け取る年額)=2・・・そうです、2年でモトが取れ、3年目からは丸儲け(いささか不適切な表現ですが)となるわけです。こんなハイリターンな金融商品はそうそうありません。
ただし、条件があります。まず、付加年金に加入できるのは、自営業や学生である第1号被保険者だけです。サラリーマン(第2号被保険者)や専業主婦・主夫(第3号被保険者)は加入できません。また、第1号被保険者であっても、国民年金保険料の免除を受けている場合は、付加年金だけ保険料を払うことはできません。そしてもう一つ、もらえるのは65歳になってからということです。
いろいろと話題の年金制度です。もしかしたら将来、付加年金の仕組みはなくなってしまい、絶対もらえるという保証はありません。
ただ、メリットは大きいので、国民年金保険料を払っている方で余裕があれば検討されてはいかがでしょうか。
※写真はサラサ麩屋町pausa(京都市中京区)
2017年03月08日 05:34