複雑過ぎて大事なところが理解されていない?
「明日から、消費前が10%にあがるやん。今日のうちにちょっと余分に買うとくわ・・・」
ちらりと横をみると、カゴを下げてミネラルウォーターやおやつと思われるお菓子やジュースなど、おおよそコンビニで1回で買う量とは思えないほどの食料品が入っていました。残念ながらこの人は「軽減税率」のことを知らなかったのかもしれません。
やはり今回の消費税の増税、ポイント還元に重点が置かれすぎていて大事なところがおざなりにされているような気がします。ポイント還元といっても、その原資は国費、言い換えれば税金が充てられます。ポイント還元も全員がその恩恵をうけることができる訳ではなく、キャッシュレス決済ができる人。スマホやクレジットカード、交通系カードを持っていない人は受けることができません。税制は公平でなければならないはずが、ちょっと偏っているように思えます。
ポイント還元自体も来年の6月までの期間限定であること、私の周りの人に聞くと意外に知らない人が多いのです。「え~、そうなんや。折角手続したのに」という声、期間終了時には政治家の思惑に乗って、期間延長なんてことになれば、さらに不公平が拡大してしまい、増税の意味がなくなることにもなりかねません。さてさてどうなるんでしょうか。
消費税は子どもからお年寄りまで、年齢や性別に関係なく、広く薄く負担する仕組みの税金です。メリット・デメリットに差があるのはどうも合点がいきません。
2019年10月01日 08:55