働き方改革と公共の利便性の両立
例えば現在、大阪発京都方面行き電車の最終は午前0時25分。他に大阪から京都への手段としては阪急電車と京阪電車がありますが、それぞれ終電は阪急電車が23時45分、京阪電車が23時40分とJRより40~50分程度早く、JRは私鉄の最終に乗り遅れたとき、私もサラリーマン時代に何度も助けてもらいました。JRは各主要駅の最終電車を30分ほど早めることを検討しているとのことです。
その理由は報道発表によれば2つ、一つ目は夜間の保守作業い関わる保守要員の減少が続いているため、作業時間を早めることで作業日数が減り、休日を取りやすい環境を実現して、保守要員の確保に強めようとすること。二つ目は午前0時以降の利用客そのものが減少しているということ。その背景には働き方改革によって帰宅時間が早まっているとみる要素もあるとか。いずれにしても人に関わる問題に起因しているようです。
確かに帰宅の足である電車の最終時刻が早まれば、これに連動してさらに労働時間の短縮につながるかもしれませんが、電車を利用する人はサラリーパーソンだけではありません。ただ単に人の行動時間を短くすることが諸手を挙げて賛成とは行かないのかもしれません。自社の働き方改革も実現しつつ、公共交通機関という重要な役割も果たさなければならない、なんとも難しいところなんでしょうか。
個人的には、京都市営地下鉄が実施しているような特定の曜日だけ終電を遅くするとか、多少本数を間引いても最終電車の時間は今まで通りとするといったことも選択肢にあっても良いのでは無いかと思うのですが、いかがでしょうか。
2019年11月05日 16:36