ネット社会を反映した保険が発売されました
そして「とうとう」、というか「ここまできたか」というべきか、今月6日に企業向けの「ネット炎上対策費用保険」なるものが大手損害保険会社の損保ジャパン日本興亜から発売されました。
ネット炎上は、事前に察知して対策をするということは現実的にほぼ不可能です。よってこの保険は、実害としてSNS等で企業にとってネガティブな情報が広がったり、ネット炎上で企業が受ける損害を保障するものです。ただし、その損害の程度については損保ジャパンが指定する第三者機関が定める基準に合致する必要があります。
対象となる費用には、原因調査費用、コンサルティング費用、炎上拡散防止に要する費用、超過勤務手当、コールセンター設置費用、メディア対策費用なども含まれており、ひと通りの対応についての費用はカバーされているようです。ネット炎上となる原因については外部からだけでなく、内部から、例えば社員のツイッターやブログへの書き込みがきっかけとなる場合もカバーされています。
企業の場合、ひとたびネット炎上が起きると株価の低下や社会的信用の棄損など、大きな損害を被る可能性があります。また一度書き込まれた内容はあっという間に拡散し、削除するにも多くの手間と時間がかかります。この保険の年間保険料は50万円~100万円前後ということですから、被る損害に比べれば割安かもしれませんね。
※写真は同志社大学・クラーク記念館(京都市上京区)
2017年03月14日 05:23