自分のモノは自分で処分を
今回の事件は、神奈川県にサーバーをリースしている会社から、サーバーの更新によって不要となった古いサーバーのハードディスクの破壊を委託された会社の従業員が起こしたもの。神奈川県にとってはまったくもって迷惑な話で、防ぎようがありません。とはいえ、流出したデータはメール換算で1,800万通分にも相当するほどの大容量、影響は深刻です。
ハードディスクを社外へ持ち出さなければネットオークションに出品できないのですが、こういった重要な機密を扱う企業で、そもそも持ち出しができる環境にあったことが驚きです。現場への入退室にはそれなりのセキュリティーチェックが行われていたようですが、持ち出しについては抜き打ちでしていたとのこと。言い換えれば常時ではないということで、持ち出した社員だけでなく、会社の責任も今後問われることになるんでしょうね。
さて、今回の事件を身近に置き換えると、皆さんは自宅で使ったパソコンを買い換えたとき、古いパソコンの処理をどうしていますか。そのまま廃品回収業者に引き取ってもらう、というのはあまりに危険です。データを消去して初期化してから回収業者にというのも完全ではありません。というのは最近「桜を見る会」の名簿の消去云々でも報じられていますが、消去されたデータは復元が可能なため。もっとも確実な方法は、ハードディスクを取り出して自分で破壊する、あるいはハードディスクはそのまま持っておくことです。ちなみに私は過去のパソコンのハードディスクは全て保管しています。
今回の事件、決して他人事ではないのです。皆さんもご注意を。
2019年12月06日 14:14