「ストレスチェック」を受けたことがありますか
ストレスチェックとは、ストレスに関する質問票に労働者自身が回答し、その回答を集計・分析することでその労働者のストレスがどのような状態であるのかを調べる検査のことです。そのストレスチェック、労働安全衛生法という法律によって、従業員50人以上の事業所では、2015年4月から年1回の実施が義務づけられていますので、受けたことがあるという人も多いのではないかと思います。
どのような質問について回答するのか、国(厚生労働省)が推奨する調査表には57の項目がありますが、そのうちのいくつかを紹介すると、
・非常にたくさんの仕事をしなければならない
・時間内に仕事が処理しきれない
・一生懸命働かなければならない
・かなり注意を集中する必要がある
・高度の知識や技術が必要なむずかしい仕事だ
・勤務時間中はいつも仕事のことを考えていなければならない
といった質問に対し回答し、点数化されてストレスの度合いが評価されます。ただし、この質問表を回収し、その内容を評価したり、その結果を通知あるいは保存するのは実施者といわれる医師、保健師、看護師、精神保健福祉士などであり、会社の上司や管理部門の社員がすることはできません。もし、会社がその結果を知りたいと言う場合には、本人の同意を得る必要があります。
ストレスチェックの結果、高ストレスを判断された人から申し出があった場合には、事業主は医師による面接を実施しなければなりません。また、事業主には、調査結果を受けて職場の環境改善を行う努力義務もありますが、従業員が10人未満の事業所では、調査結果から個人特定ができる可能性が高いため、全員の同意が無い限り、調査結果の提供を受けてはいけないことになっています。
ストレスチェックについては厚生労働省のホームページでも、実施のためのソフトウェアをダウンロードすることができます。もし、「該当するけど実施していない」という事業所があったら、是非実施するおとをおすすめします。
「厚生労働省版ストレスチェック実施プログラム」ダウンロードサイトはこちら
2019年12月12日 16:18