診療報酬改定って何?
診療報酬とは、病院等の医療機関が患者に対して行った医療行為や、医薬品の処方について支払われる費用(医療費)のうち、医療保険者が支払う費用のことです。年齢や収入によって異なりますが、原則として私たち患者が窓口で支払うのが3割、残りの7割を医療保険者が医療機関に対して支払うことになっています。この点は皆さんもご存知のとおりです。
では、医療機関で医師が行う医療行為や、そこで使われる医薬品などの費用は誰が決めているかですが、これは国(厚生労働省)が医療行為や医薬品などの一つ一つについてその価格を定めています。実際には金額では無く、点数によって定めており、例えば初めて医療機関にかかったときにかかる初診料であれば288点(時間内で6歳以上)、再診料は73点(同)といった具合です。なお、1点は10円となるため、金額にすれば初診料は2,880円、再診料は730円となります。
この診療報酬は、定期的に見直しが行われます。その目的は人件費の増加であったり、医療費の抑制であったといろいろなことが要因となります。大きな見直しは2年毎に行われており、令和2年度はその2年毎の年にあたり、厚生労働省のホームページではその概要がアップされています。「令和2年度診療報酬改定の基本方針」
診療報酬改定は、税金や社会保険料の改定と同じくらい生活に影響のあること。新聞やネットの記事、少し関心をもって読んでみてはどうでしょうか。
2019年12月16日 19:39