増えた分だけ使っていては何もかわらない
今回の予算案、「過去最大」のキーワードのオンパレードです。予算額は8年連続過去最大、社会保障費は幼児教育の無償化や高等教育の負担軽減などで過去最大、防衛費も6年連続で過去最大、税収見通しは消費増税によって過去最大となっています。社会保障費や防衛費は少子高齢化が進んでいることや、地政学的な問題もあってやむを得ない部分もあるでしょうが、それにしても予算自体は8年連続で増え続けているのはどうなんでしょうか。
そもそも消費税増税の当初の目的は、新規の国債発行を抑えて、過去の負債を軽減することだったはず。それがいつの間にか政権の肝いり政策や、社会保障費の増加分に充てられることになりました。いくら税収が増えても、支出を見直さなければまったく意味がありません。稼いだ分を全部使い切っては借金は返せないし貯金もできない、当たり前のことなんですが、結局今までと変わらないんですね。
ちなみに、国と地方を合わせた借金の残高も過去最大の1,125兆円になるそうです。もうここまでいくと、最後はどうなるんでしょうね。
2019年12月21日 08:52