重宝しているアプリを紹介します
そのアプリとは、「Voice Tra」(ボイストラ)。国立研究開発法人情報通信研究機構・通称NICTが開発し、無料でダウンロード、利用ができる翻訳アプリです。元々は個人の旅行者の試用を想定して作られた研究用アプリで、同機構の研究目的のサーバーを使用して一般に利用できるもの。現在翻訳できる言語は31、そのうち18の言語は音声での入力が、16の言語は音声で出力ができるようになっています。日本語で音声入力し、目的の外国語で音声出力をするということが16の言語でできるということです。
そしてこのアプリの便利なところは、逆翻訳してくれるところ。例えば日本語から英語に翻訳した会話を、その英語の会話から再度日本語に翻訳した内容が表示されるということ。これによって最初に伝えたかったことが正しく伝わっているかを確認することができるのです。また比較的長い会話であっても正しく翻訳されるため、使い勝手は〇ではないかと思います。
現在は旅行に必要な会話を前提としているようですが、同機構のホームページによれば、2020年を目途に「総務省「グローバルコミュニケーション計画」で定められた10言語(日本語、英語、中国語、韓国語、タイ語、フランス語、インドネシア語、ベトナム語、スペイン語、ミャンマー語)を対象に、従来の旅行会話から、更に病院、商業施設、観光地等における様々なシーンに対応できる計画」とされています。夏の東京オリンピックまでにはさらに使い勝手がよくなるようです。
もちろん利用については無料ですが、クラウドで処理されるため、翻訳の都度データ送受信が発生することと、通信状況の悪い環境下では利用できないという点には注意が必要です。日常で外国人と接する機会の多い方にはおススメのアプリです。
2020年02月13日 10:41