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災い転じて福と成せ

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新聞やネットのニュースなどでも報じられていますが、京都市内の観光地は今ひっそりと静まりかえっています。

その原因はいうまでもなく、新型コロナウィルスの影響を受けて中国からの観光客が激減しているため。以前から日韓関係の悪化で、韓国人観光客が減少していることに加えて、今回は来日外国人観光客の多数を占める中国が団体旅行を禁止したことで、日本の観光産業、とりわけ関西は大きな影響を受けています。

京都市内では花見小路や清水寺、嵐山や伏見稲荷大社といった外国人に人気の観光スポットでは今や人影はまばら、影響を大きく受けている土産物屋や飲食店、ホテルなどでは閉店時間を早めたり、従業員のシフト勤務時間を短くしたりと、そこで働く人の給料にも影響がで始めています。

つい先頃まで、ほんの2週間前の京都市長選でも大きな話題となっていた観光公害問題。その昔、外国人観光客がまだそれほど多くなかった頃、「もっと京都にきてください」とあの手この手で猛アピールし続け、いざ期待通り増えたら増えたで今度は「多くなりすぎて困る」との声、そして今回のコロナウィルスの影響では「早く収束して元に戻ってもらわないと困る」と、まるで振り子のように右へ左へと変わります。さて来てほしいのか、来てほしくないのか、どちらなんでしょう。

今回わかったことはいかにここ数年のインバウンドが中国からの観光客を当て込んでいたかということ。そして、日本人観光客だけでは成り立たないほどに変わってしまっているということ。今回のようなコトが起きたときに日本人観光客でもビジネスが成り立つという仕組みをしっかり作ることも必要で、いつまでも中国人頼みであってはいけないような気がします。

これからの外国人観光客のバランスを考える良い機会になっているように思うのですがいかがでしょうか。

 

2020年02月16日 14:26
FP・社会保険労務士事務所  つくるみらい
ファイナンシャルプランナー一柳賢司

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