OJTのメリット、デメリット
社内で行う場合、その多くはOJT(On The Job Training)といわれる、職場で実際の業務を通じて上司や先輩社員から受ける形式になります。これに対して社外で行われる場合にはOFFJT(Off The Job Training)といわれる、職場の外で専門の業者が行う研修や講習を受ける形式になります。それぞれにメリット・デメリットがありますが、さてどちらがいいのでしょうか。
私が前職で研修を担当していたとき、当時の会社では新人研修はもっぱらOJTで実施していました。そのとき感じたOJTのメリット・デメリットとしては
【メリット】
・社内で行うためコスト的には割安
・実務に配慮した効率的な内容で行うことができる
・上司や先輩社員とのつながりができる
・研修の評価を直接行うことができる
【デメリット】
・研修を担当する講師のスキルの差や、教え方の違いに影響されやすい
・業務の中で研修が行われるため、内容にバラツキが出る
・担当する上司や先輩社員の負担が大きくなる
といったことがあげられます。今のご時世、新入社員研修はコスト面も考えるとOJTで行いたいという企業が多いかと思います。が、上記のようなデメリットを残したままでは折角の研修が形だけのものになりかねません。
こういったデメリットを改善する方法としては、事前に教えることや教える方法を担当者となる社員間で話し合うこと、あるいは一緒に考えて社員間の意思の統一を図ることです。またあまり専門的なことを難しく教えるのではなく、分かり易くコミュニケーションを取りながら教えていくということを前提とすると、新入社員と年齢的に近い若手社員を担当者にするということも方法の一つとして有効です。
OJTを導入するには、その場そのときに考えて進めるのではなく、事前にどこまで準備できるかがポイントです。
2020年03月13日 12:51