面接で学生を知るには?
さて、採用といえば面接、短い時間の中で企業は将来会社を支えるダイヤの原石を見つけようと、学生は自分を売り込もうと双方の思いが交錯します。では、採用担当者はどういった面接をすることで将来の原石を見つけることができるのでしょうか。
一番大切なことは、「学生の言葉でしっかり考えや意見を話す場を作る」ことです。私自身も採用担当者として毎年多くの学生と会って、直接話をしましたが、そこで心がけていたのはとにかく話をしてもらうことでした。どの学生に対しても共通して聞く通り一遍の質問は、大抵の学生は回答をあらかじめ準備して持っています。本音かどうかもわかりません。もちろんそういった質問も大切ですが、もっと学生個々の考え方や経験等を知ることができるような質問をして、その回答からさらに突っ込んでいくようにしていました。そういった会話のキャッチボールができるということは実際の経験や物事に対する意見を普段から持っていおかないと、いざという場ではなかなか話ができないものです。
また、よく面接であるにもかかわらず会社のアピールをしたり、自身の考えや意見を過剰に学生に語る採用担当者や面接官がいますが、これはどうでしょう。会社説明会であれば必要かもしれませんが、面接の中心はあくまでも学生です。学生が話すことを主体に、意見をしやすい場を作ることが大切です。こういった面接では、学生の立場からすると、「この会社、自信がないのかな」と疑問符が付きかねません。会社説明会と面接の目的は違うことを認識して採用担当者は臨むべきです。
学生が素直に自分を表現できる時間と空間を作れば、自然と良い面、悪い面が見えてくるものです。
※写真は石塀小路(京都市東山区)
2017年04月07日 05:26