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「ダブルケア」について知っていますか

クジラの街灯
最近あるお客様のところで行ったセミナーで、「ダブルケア」というキーワードをスライドの中で用いました。その折に、どれくらいの職員の方がこの言葉を知っているかと、最初に質問したのですが、ほぼ全員の方が初耳ということでした。皆さんは、この「ダブルケア」の意味、ご存知ですか。

ダブルケア、そのまま直訳すれば「二重の世話」「二重の介護」となりますが、さて二重とは何と何? 実はこれ、育児と介護を指しています。
今、日本では晩婚化によって出産年齢も上昇し、40代で出産・育児をすることも珍しくありません。また一方で、高齢化により介護が必要な人も増え続けている中で、在宅での介護の比重が以前より増えてきています。この2つが重なり、育児をしながら親の介護もするという、ダブルケアに直面する人が増えつつあるのです。

この問題、今後はより深刻化する可能性があります。女性の社会進出が進んで、政府の子育て支援の政策、保育園の要件緩和等で子どもを預かる環境は徐々にですが整いつつあります。しかし、介護については、今後団塊世代が高齢者と呼ばれるゾーンに入りつつあり、また介護職員の人手不足や雇用環境の悪化などで、施設で介護を受けることが難しくなりつつあります。その結果、自宅での在宅介護が増え、整いつつある子育て支援の効果が、相殺されてしまいかねない状況になっています。

今、このような問題を解決する手段の一つとして、厚生労働省では「宅幼老所」という仕組み(施設)を検討しています。これは、保育園と介護施設が一体化したようなものと考えればわかりやすいと思います。もし、同じ場所で育児と介護をみてもらえれば、精神的にも経済的にも負担の軽減になります。また、介護施設内に保育園を設けることは、介護職員自身の子供の託児所としての機能もあり、職員募集においてメリットになります。

少子高齢化、女性の社会進出、介護保険制度、待機児童等、いろいろな問題が相互にリンクしています。課題はいろいろありますが、臨機応変に、柔軟に対応して使いやすい制度を考えてほしいものです。

「宅幼老所の取り組みについて」に関する厚生労働省の資料はこちら


2017年08月01日 08:01
FP・社会保険労務士事務所  つくるみらい
ファイナンシャルプランナー一柳賢司

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一柳 賢司

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