創業100年以上の会社の条件とは
日産もトヨタも日本を代表する企業ですが、いわゆる老舗企業といわれる「創業100年企業」ではないんですね、ちょっと意外でした。
ちなみに、創業から100年以上続いている企業は日本にどれくらいあるのでしょう。今年2017年時点の企業はなんと3万3069社(日刊工業新聞2016年12月5日の記事より引用)、世界的に見ても日本の企業は長寿といえるのは人間と同じです。そのうちトップ10の企業を見てみると、意外なことに地方の企業が多く、業種も旅館業や宗教関係の用具や建造物の製造・修理、清酒製造業といった業界で占められています。文化を守りつつ、地域産業に上手くマッチした企業ということのようです。
そんな100年企業の共通項、ホームページを眺めていていくつか見つけました。あくまでも個人的な主観ですが。
①人を大切にしている
以前にもブログで書きましたが、企業や企業がある地域社会、企業のお客様はすべて「人」で成り立っています。従業員を大切にすることは言うまでもなく、地域社会やお客様(消費者)を大切にすることは商いの基本です。今流行りでいえば、「ピープルファースト」でしょうか。
②急に事業規模が大きくなっていない
日本の企業の9割が中小企業であるのと同様に、100年企業の9割も中小企業です。時流に左右されず、地道に経営し、成長してきたからこそ継続しているのです。昨今、飛ぶ鳥を落とす勢いで拡大しているネット関連企業の行く末はどうなるのでしょう。
③独自の技術力を常に磨いている
継続する企業は一つの成功に胡坐をかかず、常に2歩、3歩先を見て企業の強みを臨機応変に変化させています。人の育成も含め、それができる技術力を常に磨いている企業が生き残っていくのでしょう。
100年企業にかかわらず、やはり企業の中心は「人」であり、成長する企業はそこで働いている社員が生き生きし、社員も一緒に成長していると最近改めて感じます。そして会社と一緒に成長する人が継続しなければ会社の継続もない、というのも言わずもがなです。
社労士の端くれとして、企業で働く人のためになるお手伝いをさせていただければと思います。
2017年04月22日 08:37