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終活~人生の終末期に向けての備え~

南禅寺・水路閣
2週間程前になりますが、京都市のホームページで次のような広報資料が掲載されました。
「リーフレット「終活~人生の終末期に向けての備え~」の発行について

ホームページ冒頭に書かれている主旨を要約すると、「人生の終末期に人としての尊厳が保たれ、自分らしく生きられるよう、例えば延命治療や残された財産の取扱といった終末期の問題について、元気なときから、市民一人ひとりに考えて欲しい」ということです。そして、「どのようなことについて考え残しておくか」をまとめたリーフレットを3万部用意し、各区役所等で配布するとのこと。

意思を残しておく項目をまとめた資料が、「終末期医療に関する事前指示書」と何とも評価の難しいネーミングです。どのような項目について意思表示を残すかというと、
例えば・・・
・どこで終末期を迎えたいか。
・延命措置を希望するか。
・胃ろうによる栄養補給を希望するか。

などです。延命治療というと、尊厳死とか安楽死と切り離せない問題が議論になるのかもしれませんが、ここではその意見は棚上げします。ただ、延命治療を望む望まないということについては、夫婦や親子の間では話をしている人もいるのではないでしょうか。今回、京都市という自治体がこのようなリーフレットを作成したことは、個人的な意見ですが、改めて考えるきっかけとしての問題提起には良いのではないかと思います。

終末期医療に関する考えは遺言書に残すことはできません。今回京都市が作成したリーフレットを参考に、あるいは市販のエンディングノートを利用して、意思表示をしておくのも、残された家族のためには必要だと思います。
※写真は南禅寺・水路閣(京都市左京区)

「リーフレット「終活~人生の終末期に向けての備え~」の発行について」の京都市の資料はこちら


2017年04月27日 08:27
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