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薫風の候、京都御所がおすすめです

京都御所(20170505)
今日は地元ネタです。

私がよく散歩に出かける場所が、京都御所です。自宅から近いということもありますが、ぐるっと1周歩くと1時間程度かかるため、ちょうどよいウォーキングコースになっています。

ここでいう京都御所は正式には「京都御苑」のことを指します。本来の「京都御所」とは京都御苑の中にある、築地塀で囲まれた区域とその中にある建物を指しますが、京都市民は御苑と御所は明確に使い分けず、京都御所と言うことがほとんどです。言うまでもなく、1869年に天皇が東京に移るまで皇居であった場所であり、今でも皇宮警察の皇宮護衛官と京都府警の警察官が常時警備・パトロールをしています。

冒頭でぐるっと歩くと1時間と書きましたが、本当に広いんです。御所は北は今出川通、南は丸太町通、東は寺町通、西は烏丸通に囲まれた、南北が約1300メートル、東西が約700メートルのエリアになります。1周すると約4キロ、敷地内には舗装された場所は駐車場以外にはほぼなく、砂利道で歩きにくいこともあり、なかなかいい運動になります。ただし、革靴で歩くと細かい砂が付いて靴が真っ白になるので避けた方がよいです。

今でも皇族方が京都に来られた際に宿泊される本来の御所の他、外国の要人訪問時に使う京都迎賓館、かつての遺構跡があちこちに残されています。多くは公家邸の敷地や庭園の跡ですが、学習院の跡地等を表す石碑も多く立っており、いろいろ探し歩いてみると面白いかもしれません。

そして何よりも、自然が多いことが一番です。5万本以上ともいわれる樹木、春には桃・梅や桜が咲き、秋には紅葉・黄葉、今の時期はもみじの新緑で心が洗われます。多くの野鳥もいるためバードウオッチングをしている人もよく見かけます。あまりに広いためか、市内の他の観光地ほど混まないので、ある意味では隠れた観光スポットといえます。

なお、本来の「京都御所」は以前は春と秋の一定期間のみ公開されていましたが、昨年7月から通年公開となっています。手荷物検査はありますが、事前申し込みなく見ることができますので、京都観光の際には訪ねてみてはどうでしょうか。
※写真は京都御所・皇后門(京都市上京区)

「京都御所公開について」に関する宮内庁のサイトはこちら


2017年05月07日 08:22
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