新人の特権をうまく使いましょう
実際に現場に配属され、実務に入っていくと最初はすべてが初めてのことばかりです。いくら研修でビジネスマナーや業務に関する研修を受けたとはいえ、所詮は研修です。いざ実践となると、なかなか思うようにいかず、多くの壁にぶつかります。その上に、先輩や上司に注意され、叱られることもこれから1度や2度ではないでしょう。そんなときに、ぜひ次の2つを自問自答してみてください。
1つ目は「何故できないのか→新人なんだからできないのが当たり前」、2つ目は「どうしてこんなに叱られるのか→あなたに成長してほしいから」です。
上司や先輩が仕事を新人に任せる場合、最初から100%できるという期待はそもそもしていません。もし期待している上司や先輩がいたらそれ自体が間違っています。ある程度のリスクを承知の上で、いざとなれば自分がカバーするくらいのつもりで任せて、何気に観察しているのです。まず今は、自分のできる範囲で、仕事を覚えるというくらいの気持ちで取り組めばよいのです。だからと言ってそれに甘えてはいけません。同じ仕事について100%未満が許されるのはそう何回もないということを意識して、1回1回しっかり取り組み、モノにしていきましょう。
そんな過程で上司や先輩から注意を受け、叱られるのは「部下として、同僚として成長してほしい」という気持ちがあなたに向けられているからです。特に新人に対しては「鉄は熱いうちに打て」とも言います。注意をしたり、叱ったりするのは、する側も精神的にきついということを忘れてはいけません。一番怖いことは、新人であるこの時期に注意されたり叱られることではなく、注意されることも叱られることもなくなってしまうことなのです。
新人であるがゆえに許されること、注意してもらえる、叱ってもらえるという特権を有効に使って、これから社会で活躍できる基礎を築いてください。
※写真はCat Apartment Coffee KYOTO(京都市上京区一条大宮)
2017年05月08日 04:53