前向きに、笑って生きること
その会の参加者は、がん患者さんとその家族の方で、病院が定期的に実施されているものです。以前にご挨拶に伺った際に、ケースワーカーさんからお誘いを戴いて、今回参加させていただきました。
看護師、ケースワーカーの方による勉強会ののち、ドクターと薬剤師の方も加わり、机を囲んでの交流会と進みました。私は患者でも家族でもないという立場から、少し離れた席でその会話を聞いていましたが、正直驚いたのと同時に自分ならどうなるのだろうというのが率直な感想でした。
まず驚いたこととは、患者さんがみなさんとにかく前向きであることです。もちろん、こうなるまでには多くのことを乗り越えてこられたことは想像に難くないのですが、途中で笑い声があったり、冗談が出たりしたこともありました。同じ苦しみや辛さを乗り越えて、共有できるものがあるという雰囲気がその場にあったように感じました。
中には病期が末期である方も何人かいらっしゃいましたが、ある方の「自分が患者であることは忘れています。まだまだやりたいことがたくさんあるので、常に前を向いて物事を考えています。」というお話しには、その言葉の重みに心が揺さぶられました。
自分ならどうなるのだろう、とはもし今自分がそういう状況に置かれたら、乗り越えられるだろうかいうことです。正直難しい問題ですが、昨日の皆さんのお話しの中で少しヒントを戴いたような気がしています。
次回の勉強会ではそのヒントについて直接患者さんに伺えればと思います。
※写真は金戒光明寺(京都市左京区)
2017年05月30日 08:48