狙いはETCの普及?
現在の阪神高速道路の通行料金は、走行距離によって例えば普通車の場合には510円~930円となっています。これが新料金では、下限300円~上限1,300円の範囲で、0.1km毎の利用距離に応じて10円単位となります。ちなみにこれはETC車の料金で、現金車の場合には距離に関係なく一律1,300円、現在に比べれば相当に大幅な値上げになります。
※新料金はこちら
車両区分 | ETC車(下限~上限) | 現金車 |
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軽・二輪車 | 270~1,070円 | 1,070円 |
普通車 | 300~1,300円 | 1,300円 |
中型車 | 310~1,380円 | 1,380円 |
大型車 | 390~2,040円 | 2,040円 |
特大車 | 460~2,600円 | 2,600円 |
この料金体系は昨年6月からすでに実施されている首都高速と全く同じです。車種も現在の2分類から細分化され、走行距離毎に値段が決まるというのは公平性という点では利用者は納得しやすいとも言えます。
ただし、現金車で近距離を利用するには圧倒的に不経済です。といいますか、もうETCを付けないと阪神高速は使えないといっても過言ではありません。が、実際に首都高と阪神高速を利用する車でETC未搭載がどれくらいあるかといいますと、
普通車・・・10.2% 大型車・・・1.4%
意外に少ないんですね。
この数字は平成24年の調査結果ということで、今はもっと少なくなっているかもしれません。大型車は基本的に事業者ということで搭載率はほぼ100%です。
ETCカードを作るには原則としてクレジットカードが必要になります。与信の関係でクレジットカードが作れない場合には、ETCパーソナルカードをつくることもできますが、ちょっと高めの保証金が必要になります。
なお、今までは入口でMAXの料金を課金し、出口で精算していたシステムから、出口のみで通行料金を表示・課金するシステムに変更となります。変更初日は戸惑うドライバーもいるかもしれませんね。
※写真は栄摂院境内にて(京都市左京区)
ETCパーソナルカードについてはこちら
2017年06月01日 08:43