人工知能(AI)に関する話題 その2
利用方法や判断基準は企業によって違いはありますが、多くの場合は過去に選考を受けた学生、実際に入社した学生、そして社員に関するデータを蓄積し、どういった学生が将来活躍するかといった予測モデルを作り、これと比較することで判断されるようです。言い換えれば、AIが学生が持つ資質から将来を予測して評価をするということでしょうか。
答えが明確な選考試験はともかく、人対人の面接試験では面接官が全員同じ観点で公平に見ることができるかという点でどうしても疑問が残ります。私が前職で採用担当者だった頃、こんな話を聞いたことがあります。
「某銀行のある年の新入行員の女性がよく似た容姿・雰囲気の人が多かった。よくよく調べてみると、その年から採用担当となった人事部長の奥様の若い頃にそっくりだった」。都市伝説かとは思いますが、あながちあり得ない話でもありません。人工知能ならばこういったことはあり得ず、公平性は担保できるはずです。また、学歴フィルターもなくなり、人本位の選考になることも考えられます。
ただ少し気になることと言えば、AI=ロボットが人の将来を判断することに一抹の不安を覚えます。どこかで人の判断が入ればよいのですが、企業によってはAIだけで採否を決めるところもあるとのことです。また、今後は採用時だけでなく、昇給・昇格・人事異動などにも拡大されることを想像すると、果たしてこれでいいのかと思えますがどうでしょうか。
個人的な意見としては、人を判断するのは、最終的にはやはりで人あってほしいものです。
※写真は山下公園からの夜景(横浜市)
2017年06月06日 05:43