ある地方都市で起きたフィクションです
どの市の都市計画にも様々な規制があるのはつきものですが、矢部市長はその一つであるペットショップの新規出店規制、いわゆる岩盤規制に風穴を開けるため、自ら特別委員会の委員長となり、専門家や業界団体等と議論を始めていました。
一方で矢部市長は、自らの竹馬の友であり、盟友といってもはばからない筧氏が、以前からペットショップをオープンしたいと市役所に働きかけていることを知っていました。また、同じようにオープンを検討している企業があることも知っていました。しかし、町のペットショップ店連盟との約束で新規出店は1つしかできません。
その一連の動きと、市長のお友達との関係をおもんばかった腹心の参謀である萩田副市長は、筧氏のみが条件を満たせるように、市役所の職員の作成した書類を修正するよう指示をし、以降その前提で事は進んでいきました。
なぜ、公の場で両者を公平に比較検証しなかったのでしょうか。
さて、市内のローカル誌が取り上げたこの一連の動きは、市議会議員の知るところとなりました。岩盤規制に風穴を開けて新規オープンを目指すことまでは評価されましたが、残念ながらその決定プロセスが大いに疑われました。まして、認可を受けた唯一の業者が、市長のお友達となればなおさらです。しかし、矢部市長は市議会やローカル誌、もっとも大切な市民に何も説明をしようとしませんでした。
そして、議論の矛先を変えるためか、挙句の果てに方針転換がされました。
「他にもペットショップをオープンしたい企業を認めます!」
さすがにこの発言には、市民も呆れ顔でした。
もし、こんなことが皆さんの住んでいる地域であったら、「ああそうですか」で済ませることができるでしょうか。
※写真はえびす神社にて(京都市東山区)
2017年06月29日 05:16