死に様は自分では選べなくても、生き様は自分で選ぶことができる
今回は、ご自身も2度のがんの闘病生活を経験されたいわゆるがんサバイバーの方のお話しを聞くことができました。そのお話しや言葉にはとても重みや強さを感じるものがあり、皆さんへの紹介と、自分自身の備忘録としてここに残しておきます。
「がん(病気)は、体という器がなったもので、心(精神)までなってはいないと自分に言い聞かせた。強い気持ちを持って前向きになることが大切」
実際にもし自分ががんになったとき、ここまで強く自分の心に言い聞かせられるか自信がありません。しかし、少しでも前向きな気持ちを持つことは、病気とうまく付き合っていくためには大切なことなのかもしれません。
「死に様は自分では選べなくても、生き様は自分で選ぶことができる。これはとても意味のあること」
すごく納得できませんか。人間いつ死ぬかわかりません。明日交通事故に遭うかもしれないし、ポックリなんてこともあり得ます。死に様は選べないのです。でも生きざまは自分次第で如何様にもできます。生き様をいかに自分らしくするかが大切なんでしょうね。
「口に+(足す)と書いて、「叶」になる。何事も口に出して、言わなければ相手はわからない。夢も口に出せば、それに共感して協力してくれる人が出てくる、そうすれば夢は叶うものです」
学生時代の恩師に、「夢を持つだけならそれは儚く消えてしまうもの、夢は叶えるもの」だと教えていただいたことがあります。その言葉とオーバーラップします。夢は口に出さないと叶わないんです。
「やりたいことを実現するために必要なものは、「縁」と「腹の底から湧き上がるパッション(情熱)」、そして私利ではなく他利を考える」
今の自分に最も大事なことだと思います。いろいろな人とのご縁、相手のことを考えて、この仕事をしたいという強い気持ちを忘れてはいけないことを改めて感じました。
この方の職業は、京都市内にアトリエを構え活躍されているデザイナーで、作品は国内外の多くの公共施設・商業施設等に設置されています。多忙な仕事の傍らで、2度の大病と向き合われただけに、その言葉や考え方に共感できるものが多くありました。
とても意味のある時間を過ごすことができました。
2017年07月06日 05:23