効果あり?それともなし?
昨日の朝日新聞・朝刊にプレミアムフライデーについて「個人消費の効果なし」と答えた人が全体の76%、制度自体を「やめた方がよい」と答えた人が同じく49%という世論調査結果が掲載されていました。
2月のスタート前にここでもお話ししましたが、危惧していたとおりといいますか、私だけでなく、みなさんの想定どおりの結果のようにも思います。何のバックアック、例えば法や政省令といった根拠等もなく、単に「働き方改革の一環」と言って導入しても、企業や労働者が実際に利用するのは簡単なことではありません。
全体の仕事量は変わらない上に、月末金曜日が月の最終営業日ともなればなおさら帰れません。客先や取引先が営業しているにもかかわらず、自社だけが早帰りという訳にもいきません。官公庁も通常どおり開庁しています。これだけ「通常どおり」であれば、形ばかりの制度となっても致し方ありません。
私も最初2~3カ月は、お客様との打ち合わせがプレミアムフライデーに重なったときには「よろしいいんですか?」と確認していましたが、最近はそのこと自体を忘れてさえいます。
「プレミアムフライデー」「キッズウィーク」といろいろと改革が出てきていますが、このままでは掛け声倒れで終わってしまいかねません。もちろん、何事も始めるには生みの苦しみはあるのでしょうが、政治家や官僚がそれなりのコストをかけて実施する以上、もう少し実現性のある、実感を味わえる制度にしていただけるといいですよね。
※写真は京都迎賓館(京都市上京区)
2017年07月12日 07:58