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確定拠出年金の研修を受けてきました

大阪市中央公会堂
昨日はFP京都支部のスタディグループの勉強会、今回は確定拠出年金についての研修を受けてきました。

確定拠出年金とは、毎月一定額を拠出・運用し、60歳以降に一時金または年金として受け取るもので、DC年金ともいいます。運用する商品によっては、価格変動が生じるため、元本確保がされません。よって、将来受け取る金額は運用によってはプラスにも、マイナスにもなり得ます。

これに対し、私たちが加入している公的年金(国民年金や厚生年金)から将来受け取る額は、法律で定める算式で計算した額を受けることができます。いわゆる確定給付年金、DB年金ともいわれています。運用は年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が行っていますが、仮に運用で赤字が出ても、年金額が減額されることはありません。

さて、従来確定拠出年金は、企業年金等の制度がない企業の会社員が加入できる企業型DCと、自営業者が加入できる個人型DCという制度でしたが、今年の1月から加入できる範囲が、企業年金等の制度がある企業の会社員、専業主婦(主夫)、公務員にも拡大されました。また制度の愛称も「iDeCo」に変わりました。一度は聞いたことがありませんか?

iDeCoの最大のメリットは、拠出時の掛け金は全額所得控除、運用時の運用益は非課税、受取り時には、退職所得控除もしくは公的年金控除によって一定額は非課税になるということです。

ではデメリットは? というと
➀60歳まで受け取れない
老後資金の積立ということで様々な優遇を受ける分、一定の制限はかかるということです。
②加入時期によっては60歳から受け取れないこともある
受給年齢は60~70歳の範囲で選択できますが、例えば60歳で受給する場合には通算で10年以上の加入期間が必要です。よって50歳以降に加入した場合等、加入期間が10年に満たない場合には、受給開始年齢が繰り下がります。
③元本保証がされない
iDeCoは運用管理機関が準備する商品の中から、自分で運用する商品を選択します。運用する商品が価格変動する(投資信託、変額保険等)場合には、元本割れする場合もあります。
④口座管理料がかかる
口座開設時や、その管理の手数料として毎月一定額が掛金や積立金から控除されます。

メリット・デメリットはどんな金融商品でもあります。あとは、そのお金の使い勝手を個々の事情に応じて、どう考えるかの判断ではないかと思います。少なくとも、自分の会社には企業年金がないという人、あるいは自営業者の人は、老後に向けて何らかの準備は必要です。その選択肢の一つにiDeCoがあってもよいかと思います。

昨日の勉強会の講師は、CFP®の八束和音先生。我々FPの世界でこの先生を知らない人はいないと言われるほどの方です。講義の進め方、話し方、間の取り方から雑談のタイミングまで、iDeCoの仕組み以外にも非常に学ぶことが多い2時間でした。

今後の糧にさせていただきます。

※写真は大阪市中央公会堂(大阪市中央区)

2017年07月28日 09:21
FP・社会保険労務士事務所  つくるみらい
ファイナンシャルプランナー一柳賢司

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