ちょっと意外な小さなできごと
私はクライアント様への提案資料や、納品資料については、今はコンビニのコピー機を利用して作成しています。自宅のインクジェット式のプリンターではどうしても細かい部分の品質が悪くなるため、多少(というより結構)コストはかかりますが、今は止む無しと割り切っています。
いつも自宅に近い同じコンビニに、PDF化したデータをUSBメモリに入れ持ち込みます。皆さんも同じかと思いますが、資料には所々仕切りの余白ページや、最後にも余白のページを挟み込みます。会社員時代には、あとでコピー機から白紙の紙を取り出して、必要に応じて挟み込めばよかったのですが、コンビニではそうもいきません。あらかじめ余白のページを作り込んでPDF化しています。
ある日持ち込んだ資料、ついうっかり余白のページを入れるのを忘れてPDF化していました。もちろん、印刷された資料にも入りません。あとで自宅のコピー用紙を挟んでもいいのですが、用紙が違えば質感が変わってしまいます。やむなく、店員さんに事情を説明して「コピー用紙を5枚、売っていただけませんか」とお願いしました。
快く「わかりました」と、スタッフ専用の小部屋に入った店員さん、20枚ほどのコピー用紙を手に戻り、袋に入れて「どうぞ」。
そんなにいらないのにと思いながら、「おいくらですか?」と私。
「お代は結構です、それ同じ紙ですが店用ですし、お客様いつも来られてますよね。いつもありがとうございます。お持ち帰りください」と店員さん。
すこし驚きながら、他のお客さんも待っていたため、「すみません、ありがとうございます」と私。
この店員さん、実は店長さんでした。店長としての裁量もあるとは思いますが、何事もマニュアルに準じるコンビニとは思えない融通に驚き、またよく来店客を見ているもんだなぁと感心してしまいました。
小さなことかもしれませんが、こういうことがあるとその日一日はどこか気持ちよく仕事ができます。私もお客様に対してかくありたいものです。
※写真は真如堂境内(京都市左京区)
2017年07月29日 09:28