忘れてはならないこと
私が初めて広島を訪れたのは、高校の修学旅行。前日の夜にホテルで原爆に関するビデを見て、語りべの方の話を聞き、改めてその悲惨な出来事についての思いを持って、当日平和記念公園や原爆ドームを訪れるというのが、当時の私の高校の恒例となっていました。
当日、事前に全員で分担して作った千羽鶴を捧げた時や、原爆資料館で見た光景は今でもよく記憶しています。
最近、国連で核兵器禁止条約が採択されましたが、日本はアメリカへの政治的な配慮で反対側に回りました。政治的な議論をするつもりはありませんが、唯一の被爆国である日本が条約の締結には反対しておきながら、一方では核兵器の廃絶を訴えるというのは辻褄が合わない、疑問を感じてしまいます。
国土地理院の「地図・空中写真閲覧サービス」では、原爆投下2週間ほど前と投下の2日後の写真を見ることができます。撮影しているのはアメリカということで、何らかの意図があって撮影されたものでしょうか。いずれにしても、一瞬にして奪われた日常が、いかにこの兵器が悲惨なものであるかを考えさせられます。
1945年7月25日
1945年8月8日
出典:国土地理院ウェブサイト(http://mapps.gsi.go.jp/maplibSearch.do#1)より
8月6日、8月9日に何があったのかを私たちは決して忘れてはいけません。
※写真は2009年2月に訪れた時の原爆ドーム、補強工事中でした。
2017年08月06日 08:21