京都市での宿泊に税金がかかることになりそうです
先週、地元紙やネットのニュースで、京都市が2018年度中の宿泊税の導入を進めるという報道がありました。
宿泊税とは、旅館やホテルに宿泊した場合、一人いくらかの税金を徴収するもので、温泉を利用した時の入湯税に似ています。宿泊税は現在、東京都と大阪府で実施されていますが、京都市は
1.宿泊料の制限なく徴収する。(東京・大阪は宿泊料1万円以上)
2.修学旅行生には課税しない
3.民泊も対象にする
という点が異なることになりそうです。この秋の市議会で審議され、来年度に実施というスケジュールで進められます。
以前、京都市には4年ほどの期間でしたが、「古都税(古都保存協力税)」というものがありました。市内の一部寺社仏閣への拝観料にプラスして、文化財保護の名目で30円~50円を徴税するというものでした。当時一部寺院がこれに反対して拝観停止とするなど、紆余曲折の末に廃止されました。特定の寺社の拝観料に課税されること、観光客という外部の人からも京都市の税金を徴収すること、信教の自由などが指摘されていたと記憶しています。
今回の宿泊税も、観光客にも課税されるという点では類似しています。しかし、今回あらかじめ行ったパブコメでは市民の多くが「賛成」ということです。その大きな理由は、増え続ける観光客への対応です。ゴミの問題や、公共交通機関の混雑、民泊による周辺住民への負担など、市民生活への負担・影響が大きくなっています。これらの解決を図る費用として、「市民だけでなく、観光客にも一定の負担を求めてもよいのではないか」というのが大勢です。
金額は100円~300円で今後検討されるとのことです。観光客の皆さんに気持ちよく観光していただくためにも、ご協力をお願いします。というところでしょうか。
※写真は山蔭神社、料理の神様を祀る神社です(京都市左京区)
2017年08月13日 09:09