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「ねんきん定期便」の内容を確認していますか

法然院
毎年誕生月に日本年金機構から届く「ねんきん定期便」、みなさんは開いて内容を確認していますか。

ねんきん定期便は、平成19年に問題となった「消えた年金」「浮いた年金」がきっかけで始まったものです。平成21年から誕生月に送られてきますが、1日生まれの人は誕生月の前月に送られてきます。

この「ねんきん定期便」には、封書タイプとはがきタイプがあり、また通知される内容は年齢によって違いがあります。簡単に以下にまとめてみました。
- 封書タイプ
記載内容 35歳・45歳の人 59歳の人
これまでの年金加入期間
これまでの加入実績に応じた年金額 -
老齢年金の見込額 -
これまでの年金加入履歴
これまでの国民年金保険料の納付状況と
厚生年金保険の標準報酬月額等


- はがきタイプ
記載内容 50歳未満の人
(35・45歳の人を除く)
50歳以上の人
(59歳を除く)
これまでの年金加入期間
これまでの加入実績に応じた
年金額
-
老齢年金の見込額 -
最近の月別の状況


「これまでの年金加入期間」は、国民年金・厚生年金・船員保険の加入月数が記載されており、この月数の合計が300カ月以上あることが、将来年金を受給するための要件です。なお、この月数は平成29年8月から120カ月以上となりました。

50歳未満のねんきん定期便に記載される「これまでの加入実績に応じた年金額」には、あくまでも今まで納付した保険料をベースに計算された年金額が記載されています。そのため「たったこれだけ?」と少なく感じるかもしれませんが、今後継続して加入することで増えていきますので、慌てる必要はありません。

「老齢年金の見込額」は、ねんきん定期便作成時の加入制度に60歳まで継続して加入したとみなして計算されています。国民年金の場合は、60歳まで保険料を払ったものとして、厚生年金保険の場合は現在の報酬が続いたものとして計算されています。私のように脱サラした場合には、退職までに納付した厚生年金保険料と加入履歴を元に計算されています。
参考までに、平成27年度の年金受給者の平均受給額は、国民年金(老齢基礎年金)が5.5万円、厚生年金(老齢厚生年金)が14.5万円となっています。夫=サラリーマン、妻=専業主婦のケースで世帯としての年金受給額は24~25万円という数字のゆえんはここにあるようです。

さて、この2ヶ月の間に届いた私と妻のねんきん定期便、2つを並べて見込額を見るに、まだまだ相当の自助努力が必要なようです。「医者の不養生」ならぬ、「FPの不養生」とならないよう、ライフ&マネープランニングを考えないといけないようです。

※写真は法然院(京都市左京区)


2017年08月15日 09:32
FP・社会保険労務士事務所  つくるみらい
ファイナンシャルプランナー一柳賢司

ファイナンシャルプランナー
社会保険労務士
マンション管理士
一柳 賢司

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