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北朝鮮問題の陰で価値が増していものとは

大文字山(20170906)
7月以来、北朝鮮のきな臭い行動の陰でその価値を増しているものがあります。

それは、「金=GOLD」「円=Yen」。金は昔から「有事の金」と言われ、決して消えてなくなることがないこと、その価値が全世界どこでも共通であることから、何かあれば資産の逃避先として使われます。実際7月以降では、金1グラム当たりの価格は、200円以上の値上がりとなっています。

次に円、金に比べて日々の変動は大きいのですが、こちらも1ドルに対する価格で、7月以降で4円~5円の円高となっています。もしかすると、この夏休みに恩恵を受けた人もいるかもしれませんが、有事に限らず、世界的に何か問題が起きると円が買われることで円高になります。でも、そもそもなぜ、円が買われるのでしょうか?

日本は言うまでもなく、先進国の中でも有数の財政赤字を抱える国ですが、一方で、世界一の債権国として多額の対外資産を持っています。何か問題が起きたら、「リスクのある株や新興国の債権を、とりあえず世界一金持ちの国の通貨に変えておこう」ということで、手持ちの資産を売って円を買う、これが投資家の基本的な行動です。巨額な財政赤字も、日本の場合はほとんどが自国民からの借金ということで、諸外国に比べればそれほど大きな問題ではないということもあります。(われわれ国民からすれば大きな問題ですが)

そんな円が、いかに世界的に信用が高いかを示す事例としてよくあげられるのが、東日本大震災後の円高です。国内であれだけの大災害が起きた時、先行きの不安から通貨安になっても不思議ではないのですが、円はその年にこれまでの最高値(75円54銭)まで円高となりました。保険会社が、保険金支払いのために対外資産を円に換えるとか、巨額の復興費用を見越しての円買いや、ヨーロッパの金融不安ということが主な原因でしたが、あの状況でも円が買われたというのは、円に対する信用の高さゆえです。

もちろん「有事」はあってはならないことですが、そんな中でもリスクを避ける市場がどのように動いているのかを知ることも、全く無駄ではないような気がします。

※写真は大文字山登山口にて(京都市左京区)


2017年09月06日 09:16
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ファイナンシャルプランナー一柳賢司

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