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祗園で季節を知ることができるもの

薄(20170910)
今日は久しぶりに地元ネタです。

先週、お客様への定期訪問の帰り、少し歩いて帰ろうと祇園・縄手通りを歩いていたときのことです。
前方から着物を着た女性が3人、着物の褄を合わせて左手で持ちこちらへ歩いてきます。でもこんな昼間から舞妓さんがこの恰好で町を歩くことはまずあり得ません。「観光舞妓」とか「体験舞妓」という、舞妓姿になった観光客であることは察しがつきました。

以前は、「観光舞妓」や「体験舞妓」を本物と間違え、あまりよろしくない振る舞いが、祗園や舞妓のイメージを悪くするなどと問題になりましたが、今はあまり聞きません。その理由、おそらくそのほとんどが外国人(多くが中国人や東南アジア系の観光客)で、見た目ですぐわかることも一因ではないかと思います。

それと、そういった体験舞妓さん、本物と違うところがあります。よく言われるかつらや口紅の形の他に、本物の舞妓さんが必ず付けている「花簪(はなかんざし)」です。本物の舞妓さんが付ける花簪は、以下のように月ごとに決まっています。
 1月 松竹梅(7日は稲穂を添える)
 2月 梅
 3月 菜の花
 4月 桜
 5月 藤
 6月 柳
 7月 祗園団扇
 8月 薄
 9月 桔梗
10月 菊
11月 紅葉
12月 南座の顔見世歌舞伎興行のまねき

体験舞妓の人は、自分の好きなものをランダムについていることが多く、ひまわりとか招き猫とか、おおよそ舞妓さんの花簪とはかけ離れています。

舞妓さんの花簪は、単に飾りというだけではなく、祗園では季節を知るシンボルとして付けるのが古くからのしきたりです。私は、残念ながら夜に花街に行けるほどの甲斐性はありませんが、祗園界隈の人々はこの花簪で季節を感じていると、学生の頃に下宿先の大家さんから教えてもらったことを思い出します。

皆さんの周りにも、季節の移り変わりを知ることができるもの、探してみてはどうでしょうか。

2017年09月10日 10:37
FP・社会保険労務士事務所  つくるみらい
ファイナンシャルプランナー一柳賢司

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社会保険労務士
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一柳 賢司

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