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「警視庁追跡捜査係 報い」

警視庁追跡捜査係(20171003)
今、カバンの中に入っていて、電車での移動中に読んでいる本がこちら「警視庁追跡捜査係 報い」です。

タイトルの通り警察小説で、著者は堂場瞬一、2010年から刊行が始まり今回の「報い」で7作目。もちろん過去の6作品はすべて読んでいます。
主人公は、沖田大樹と西川大和の2人の同期入庁の刑事、階級は共に警部補。西川は捜査資料や現場写真・パソコンを駆使して、机上での検証を優先するのに対し、書類仕事は苦手で勘と足で捜査をする沖田、几帳面で真面目な西川と、がさつで喧嘩っ早い沖田、そんな2人が気が合う訳もなく、ことあればいがみ合う。第1作目では。

追跡捜査係とは、捜査が行き詰まり動かなくなった事件、あるいは迷宮入り目前の事件を再度別の観点から捜査することを目的とした、いわば捜査一課の盲腸のような係。この2人以外のメンバーは、係長の鳩山、捜査員でこちらも同期で仲が悪い庄田基樹と三井さやか、そして普段は極端に無口なのに、取り調べでは才能を発揮する大竹と曲者ぞろいです。

第1話の「交錯」では、まったくそりの合わない西川と沖田が別々に捜査をしていた2つの事件が、捜査を進めるうちに繋がっている、交錯していることがきっかけで、それぞれの捜査手法や長所を少しづつ認め、協力し合います。その結果事件が解決、となります。第2話「策謀」以降、他のメンバーも絡み合いながら徐々にいいチームとなっていく過程がよく構成されているシリーズです。第4話「標的の男」では、西川が足で、沖田が机上で捜査を解決するといった逆の立場でお互いのやり方を補完しあったり。

よくある警察小説と言えばそれまでですが、お互いにどこかで認めっている西川と沖田の2人の信頼関係、管理職である係長との掛け合い、同僚や後輩への接し方等、人間関係を築く上で参考になるやり取りが散りばめられています。このシリーズだけは、読み終わってすぐ古本屋に売ることはせず、すべて手元に置いて繰り返し読んで、1年に1回発表される次の作品を待つほどです。

ネタバレになるため、これ以上作品の内容は紹介しませんが、興味のある方はお試しに第1話「交錯」を読んでみてはいかがでしょう。是非、おススメします。


2017年10月03日 05:11
FP・社会保険労務士事務所  つくるみらい
ファイナンシャルプランナー一柳賢司

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