「国民ファースト」とはいうけれど
先月28日の解散から、あれやこれやと話題性を作る行動だけが目立ちましたが、なんかしっくりきませんね。少なくともこの2週間は、主権者である国民の方を向いていなかったようです。また、あまりに急ごしらえ過ぎるのでしょう。かの話題の新党は。
立候補者も、こんな言い方はよくないかもしれませんが、都議選の立候補者になれずに、にわか仕立てで間に合わせた人、それまでの政治家としての信念・矜持をいとも簡単に翻して公認を得た前職議員、政治塾に入塾してわずか3週間ほどの人など・・・
いい人悪い人という人の良し悪しではなく、そもそも選挙に対する政党としての行動に大きな疑問符が付いてしまいます。そのときの風に便乗しようとする人の行動も同様ですが、本意でない選挙となってしまう一部の志のある人にはちょっと気の毒な話です。
何より、「都政をよくするために国政を変える」といった発言があったのですが、見方を変えれば「都政」以外の地方は二の次、三の次のように聞こえます。国政を目指す政党が一地方に重きをおいては、風は地方までは吹かないのではないでしょうか。「三都物語」という昔どこかで聞いたことのある、響きのいいキャッチコピーや、「ユリノミクス」といった一部をもじった政策提言も、受け手には重みがなく、軽く感じてしまいます。
いずれにしても、最終的な判断は主権者である私たちができるのです。限られた選択肢ですが、一過性のブームに乗って、その後数年間を無駄にする繰り返しだけは避けたいものです。
※写真は観葉植物専門店little fantasyにて(京都市左京区)
2017年10月10日 05:35