有意義なインプットができました
テーマは、「労働紛争における和解の実務」で弁護士の村本浩先生の3時間という長丁場の講義でしたが、非常に意義のあるインプットができました。
実際の労働審判手続や訴訟がどのようにして行われているのか、どういった条件で和解の落としどころを見つけるのか、その理由づけの根拠などを知ることができました。法律論だけでは解決しないことがあるものなんだと改めて感じました。
どんな研修に参加して思うことですが、やはり実務で経験されている方からのお話しというのは現実的で非常に納得感があります。
パワハラやセクハラ、解雇・雇止め、未払い賃金請求等も昨今いろいろと問題になっています。社会保険労務士は、法廷の場での紛争解決の代理はできませんが、こういった問題が職場で起こらないようにアドバイスすることはできます。むしろそれが仕事ですが、そのための知恵を得たように思います。
最も新鮮、というといささか不謹慎ですが、参考になるお話しの一つ。
職場での上司の発言がパワハラになるか否かの分水嶺、その発言が業務に関連した具体的な指導や注意の範囲であれば、少々言葉が悪かったり、声が大きくなってもパワハラとは認定されない。また、上司がそのような発言に至るまでの被害従業員側の行動や態度も考慮される。ちょっとした注意が何でもかんでも「パワハラ」となっては上司としては指導のしようがありません。裁判所の判断にもそのあたりが斟酌されるのはあって然るべきですね。
※写真は建勲神社近くの八雲食堂にて(京都市北区)
2017年10月17日 07:09