「セブン~イレブン~いい気分、開いててよかった」
コンビニと言えば、今はほぼ全店が24時間365日営業していますが、今回ファミリーマートは「人件費の高騰によって経営を圧迫している現状を見直すための一つの試み」とのことです。法律では、深夜時間となる午後10時から午前5時の間は、25%割増の賃金を支払わなければなりません。そこでふと考えたのですが、コンビニ全体で深夜時間帯だけで1日どれくらいの人件費がかかっているのでしょう。
ざっくり、試算してみました。3大コンビニチェーンに限定すると、セブンイレブンが19,860店舗、ファミリーマートが16,899店舗、ローソンが13,111店舗の計49,870店舗。すべての店舗が営業するとして、深夜は人手不足と人件費節約のため、オーナー店長自らが入る店もあるため、仮に1店舗1人のバイトが入るとします。時給はコンビニの全国平均の828円、単純にこれらの要素を掛けあわせると、
・店舗数・・・49,870店
・従業員・・・1人
・深夜勤務時間・・・7時間(22時~5時)
・時間給・・・828円×1.25(25%割増)
=361,308,150円(二人いれば、何と7億)
全国で毎日約4億円前後の人件費がかかっている計算になります。店舗によって多少の差はあるかもしれませんが、他の時間帯に比べて、人件費と売り上げは相反していて経営を圧迫することは必然とも言えます。
利用者側も日常的になりすぎて、そのあまりの便利ささえも忘れてしまっている感がありますが、そもそも営業時間という点以外でも、その名の通り大変便利になり、進化しています。例えば、以前のコンビニはアルコールを販売できる店はごく一部、薬も売っていませんでした。ましてATMはなく、公共料金、税金、年金保険料の支払いもできませんでした。お弁当も格段においしくなりましたし、PB(プライベートブランド)で安い商品も増えました。
そういった便利さと引き換えに、営業時間帯が少しくらい短くなってもいいのではないかと思います。オフィスや駅界隈では人がいる一般的な時間帯、例えば5時~25時まで、他の住宅地などでは7時~23時まででも充分です。そうなればなったで予め考えて行動すればいいものだと思いますがどうでしょう。削減できた人件費の一部が、昼間のサービス向上に繋がれば、むしろその方がよいのでは。
これから人口が減少していく社会で、24時間営業を続けていくのはムダが多いようにも思います。であれば業界全体で早めに手を打った方が得策です。日本人は順応性が取り柄、すぐに慣れるでしょう。
学生だった頃のCM「セブン~イレブン~いい気分、開いててよかった」
この時間に戻りましょう!
※写真は頂妙寺境内にて(京都市左京区)
2017年11月01日 05:25