京都市で宅配便の再配達を減らす実証実験が始まっています
京都市のホームページに掲載されたプレスリリースによると、この取り組みは京都市、パナソニック株式会社、京都産業大学、宅配業者の産官学の3者の連携によって行われています。プロジェクトの内容は、パナソニックが製造している宅配ボックスを京都産業大学キャンパス内と市内5カ所のアパートに設置して、約3か月間の利用実績や再配達の軽減効果などを調査する、実証実験です。
最近話題になった宅配便の再配達問題、国交省が平成26年に行った調査では、20%の荷物が再配達となり、宅配便車両の全走行距離の25%が再配達の為に費やされているという結果もあります。再配達をいかに減らすかというのは、労働力の削減、環境負荷の軽減など大きな効果が期待されるのももっともです。
今回の京都市の取り組み、大学のキャンパス内に設置したということも面白い取り組みですよね。というのも、今どきの大学生は、当たり前のようにネット通販を利用して商品を購入します。しかし、下宿生のように一人暮らしをしている場合には、仮に時間指定をしても、急用で不在にして受け取れないこともあります。また、学生アパートには、マンションのように宅配ボックスが設置されているところはまだ少なく、再配達として受け取っていることが多いというのが現実ではないでしょうか。もし最初から、大学で荷物を受け取れればメリットは大きいでしょうね。もっとも持って帰らないといけないという手間はかかりますが。
私が下宿生の頃は、大家さんが同じ敷地の別宅に住んでいて、代わりに受け取ってもらえたものですが、今は京都でもそういった形式の下宿は少なくなっています。それがより再配達が増えている一因でもあるのでしょうか。
ところでこのプレスを読んで、意外なことを知りました。それはパナソニックが宅配ボックスを製造していること。その名も戸建て住宅用が「COMBO(コンボ)」、集合住宅用は「COMBO-Maison(コンボ‐メゾン)」で価格は38,000~120,000円前後、国は個人が設置した場合には補助金の対象としていませんので、割高感は否めません。今後そのあたりが検討されるといいのですが。
この「COMBO(コンボ)」と「COMBO-Maison(コンボ‐メゾン)」、Amason通販でも販売しています。宅配ボックスを宅配便で買う、ふと笑ってしまったのは私だけでしょうか。
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※写真はマイルドセブンの丘(北海道・美瑛町)
2017年11月12日 06:32