colour-pencils-1515046

HOMEブログページ ≫ 離れてからみえる風景 ≫

離れてからみえる風景

なにわ筋通(20171125)
昨日、クライアント様への定期訪問と今後の業務の打ち合わせのために大阪へ出かけました。そこで見たり聞いたりしたいくつかのことは、「離れてから見える風景」でした。

こちらのクライアント様は、以前私が働いていた業界、システム開発をメインとされている企業です。その頃に直接取引はありませんでしたが、長く同じプロジェクトに参画していたことがご縁で、今は業務の支援をさせていただいています。昨日は、過去から現在のシステム業界の変遷や昨今抱えている問題などいろいろと意見交換ができました。

そこで出たのが、人手不足ではありながら契約単価は据え置かれているという相反する状況、特に関西では強いようです。システム開発は言葉は悪いですが、「事務土方」と言われるほど、人が手数をかけたコツコツとした作業の積み重ねです。プログラム開発は自動生成が進んでいますが、設計やテスト工程は人無くしてはできない作業です。その作業を支える人が、システム業界でも不足している原因とは。

ある学校の先生との会話を思い出しました。専門学校でコンピュータを勉強した学生の求人先として今最も多い業界、それはスマホアプリを手掛ける会社、あるいはその下請け企業とのこと。すべてではありませんがそういった企業は割と自由度が高い社風ということや、スマホアプリは今の学生にはもっとも親近感を感じて、その開発をしたいという学生の思いもあり、人気の就職先となっています。もしかして従来のシステム開発企業の人手不足はこういったことも背景にあるのかもしれません。

もう一つの契約単価について。システム開発のコスト、その多くは開発に携わる人の価格、人件費の積み重ねで積算されます。例えば10人で1年かかるという場合には、10人×12カ月=120人月、全員が1ヶ月あたり50万円の契約単価とすれば、120人月×50万円でこの開発費は6000万円ということになります。この契約単価は技術者それぞれのスキルや経験で決まることもあれば、一律でいくらと決めて契約する場合もありますが、いずれにしてもこの契約単価はおそらく平成初期のバブル時の価格をいまだに超えていない、というのが現状です。人件費の問題は他の業界と同様、コストダウンには最も効果的な方法ですが、契約単価には実は別の問題もあることを裏話としていくつか教えていただきました。もしかすると、今後の私の業務に取り入れることができるかも、いいヒントをお聞きできました。

離れてみると、かつていた業界のいろいろな面が見えてきます。白黒多々ありますが、社会保険労務士として関わることができる部分も多くある、ということを昨日は改めて感じました。大阪市内を移動中、前職の会社の近くを通ったのですが、綺麗に色づいたイチョウ並木。実は在職中は全く見たことがなかった風景、これも離れてから見える風景と言えるのかも。

※写真はなにわ筋のイチョウ並木(大阪市西区)

2017年11月25日 09:55
FP・社会保険労務士事務所  つくるみらい
ファイナンシャルプランナー一柳賢司

ファイナンシャルプランナー
社会保険労務士
マンション管理士
一柳 賢司

TEL:050-3580-0300

受付時間

月曜~金曜 10:00~18:00
土曜 10:00~12:00

定休日:土曜午後・日曜・祝日

お問い合わせはこちらから≫

モバイルサイト

FP・社会保険労務士事務所 つくるみらいスマホサイトQRコード

FP・社会保険労務士事務所 つくるみらいモバイルサイトへはこちらのQRコードからどうぞ!