東京メトロのホームページはなかなかいい、でも一考すべきことも
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【知りたい情報が取りやすい】
まずはトップ画面のバナーで、運行状況、路線や駅の情報、運賃・乗り換え案内といった、利用者がまず知りたいことが簡単に選択できるようになっています。そして次に知りたい路線を選択するということで、どの路線の何が知りたいかを容易に選べることです。そして、一つ驚いたのが「遅延証明書」を印刷できること。各路線の過去35日分の運行状況が6つの時間帯で分類されていて、おおむね5分以上の遅延が発生した時間帯をクリックすると、遅延証明書の印刷を選択できるようになっています。これは驚きです。延着証明書は駅員が改札を出たところで配布するのがよくある光景ですが、東京メトロではこういった光景はもうないんでしょうか。会社で画面を見せるか、印刷して提出すればいいんですから。メトロも余計な混雑を避けることができるので、一石二鳥とも言えますね。
【見やすい】
使用する色や文字が統一されているので、見ていて疲れません。使っている色は東京メトロのシンボルカラーの2色と、9路線のラインカラーが基本になっているので、すごく落ち着いた感があります。また、外国語対応もできています。英語・中国語・韓国語・フランス語はよくあるパターンですが、タイ語って珍しいですよね。
【遊び心】
画面の一番下、Copyrightの下を、アニメーションの地下鉄車両が走っていきます。何パターンあるのかはわかりませんが、少なくとも4つ、丸ノ内線、銀座線、千代田線、半蔵門線は確認できました。他にもあるのかしれまんが、ずっと待つわけにもいかず。もしよかったら見つけてください。
話は戻りますが、やはり遅延証明書には驚きました。ちょっと調べてみると、他に神戸市と福岡市の市営地下鉄でも、ホームページから遅延証明を照会できるようにはなっていますが、メトロ程細かく、かつ印刷することを前提にはしていません。そこでふと思い出したのが、最近ネットで見たニュース。
つくばエクスプレスで、電車を定刻より20秒早く発車させたことを謝罪したというもの。 日本では何かとまず「謝罪」することが基本になっていますが、メトロの遅延証明書発行を見ていると、その「謝罪」と「サービス」が結びついてしまっているように感じます。もちろん、公共交通機関として必要かもしれませんが、「謝罪」することがあまりに過剰になると、どんどんエスカレートしていくような気がしてなりません。
「そもそも10分、15分程度なら車内放送でもいい」と私は思うのですがいかがでしょうか。多少遅れることを織り込んで移動する、それ以上遅れたらそれはそれで仕方がない、と社会全体が思えるようになれば、ある意味で楽かもしれませんね。
※写真は神泉苑(京都市中京区)
2017年12月09日 08:36