寄り道は三文の得
以前、といっても10年以上前のことですが、通勤時間や昼休憩のときに、よく眺めていた本がありました。それが、「社会保険手帖」(写真左)。社会保険と労働保険の仕組みが非常にコンパクトにまとめられていて、また猫の目のように変わる給付内容にも対応していたため、非常に重宝していました。当時はまだサラーリーマン、これでメシを食べていたわけではありませんでしたが、とはいえ何もしないと知識はどんどん陳腐化してしまう、その防止に一役買ってくれていた貴重な一冊でした。
ところがこの社会保険手帖、2007年版が最終刊となって以降発売されなくなってしまいました。あまりに重宝していたので、発売元にも問い合わせたほどです。しばらくは2007年版で代用していましたが、度重なる制度改正にはついていけず、やがて本棚の奥へ・・・
ところが、先日これにとって代わる本を見つけたのです。その名は「社会保険ブック」(写真右)。出版元は異なりますが、構成はほぼ「社会保険手帖」に近く、ボリュームは7割程でやや物足りなさはありますが、ポイントはしっかりまとめられているので、合格点です。久しぶりにいい買い物をしました。
巻末の改定履歴を見ると、初版は2006年。ほぼ入れ替わりで発売されていたようで、なぜ見つけられなかったか、少し後悔です。ここ数年は書籍もネットで購入してしまうため、目的以外の本を何気に眺めて、手に取るという機会が減ってしまったこともあるのかもしれません。
この本、社労士試験を目指している人や、会社で総務を担当している人にもお勧めします。手続きについては記載されていませんが、給付内容や数字に関しては網羅されています。数字を呪文のごとく記憶しなければならない社労士試験の受験生、社員からの問い合わせに対応する総務の人にはきっと役に立つと思います。
Amazonでも取り扱っていますので、ぜひどうぞ。
2017年12月17日 08:22