言葉の力についてちょっと考えてみました
「私の折々のことばコンテスト」の結果発表
そのコンテストの主旨は「あなた自身の心に響いた「ことば」を探し、その思いを書くことで、自分にとって大切なものは何かに気付く、そんなきっかけを願うコンテスト」(コンテストのホームページから抜粋http://www.asahi.com/event/kotoba/)で、朝日新聞が主催して行われた結果が掲載されているものでした。
ひとつひとつ読んで言ったときに、思わず「あっ」と声が出た言葉。大阪の高校生の作品、
「これでいい」じゃなくて「これがいい」にしなさい
この言葉、私も子供のころによく母親に言われた言葉です。この高校生も物心ついたときからずっと母親に言われ続けたとの旨が書かれていました。ただ、その意味が少し私の時とは違っていたのですが。
高校生に対する母親の思いは、「妥協で選ぶのではなく、これがいいと思える本当に手にしたいものを選びなさい」ということ。自分で責任を持って選ぶことで、結局自分に帰ってくる、これがいいという選択を続けることで大切なものが見えてくるという思いです。
一方で私が母親に言われたこと、「これでいい、という言葉は相手がいるときにとても失礼なこと、相手の気持ちを考えて言いなさい」。よくありますよね、何かをいただくとき、選ぶとき、ついつい「これでいいです」と言ってしまうこと。でもこれは相手にとっては、「どっちでもいいの、そんな程度なの?」と受け取られてしまいます。
言葉というのは、書いたり、読んだり、聞いたり、心でつぶやいたりと様々な使い方がありますが、やはり一番影響が大きいのは声に出して相手に伝えること。そこにリズムがつけば歌にもなります。いつまでも心に残ったり、相手を傷つけたり、誤解を与えたりと、良くも悪くも使い方次第です。
言葉は人間の唯一無二のコミュニケーションツール、みなさんの心に残っている言葉にはどんなものがありますか?
※写真は旭川冬まつりにて(旭川市)
2018年02月15日 06:05