「建設業の働き方改革」から多くのことを学びました
今回のテーマは「建設業の働き方改革」。講師はご主人が建設会社を経営されており、ご自身も育児と社会保険労務士としての仕事を両立されている山下典子先生。山下先生には、昨年の研修会でまだまだ駆け出しの私に声をかけていただき、以降いろいろとご教示いただいています。私も顧問先に建設業の企業があることもあり、今回は以前から楽しみにしていた研修会でした。
その期待を裏切ることなく、建設業経営者に最も近い「妻」としての視点、そして「社会保険労務士」としての視点からの、問題点や取り組んだ解決策、今後の展開などを惜しげもなく。「えっ、ここまで営業手法やセールストークをオープンにしていいの?」と言えるほど、ポイントやキーワードがちりばめられた資料とトークは、今後の私自身の仕事においてホント参考になるようなものばかり。セミナーや講演には実体験が伴っていると説得力がありますが、まさにそんな感じでした。
そんないくつかの話の中で、今まさに私が顧問先で取り組んでいることと重複することが二つ、「職業能力評価」と「人材確保」のコンサルティング。いずれも社員の育成や確保に対する投資で、おそらくいままで多くの中小企業では二の次、三の次にしてきたことです。中小企業では、資金面やその必要性から、長期的な展望に立ち難かったこともあり、費用対効果がはっきり見えない評価や、採用にコストをかけることは難しいという現実がありました。しかし、今後「働き方改革」を実現して少子高齢化が進む中で人材を確保し、育成していくことは、建設業にかかわらず、どの企業でもポイントとなることの一つ、講義を聴いていて改めて実感しました。
最後に、セミナーでの締めのコメントが印象的でした。
「建設業界(=会社)が、仕事と私生活の両面で、人生の充実が叶えられる場所になるように」
これは、社会保険労務士が顧問先に提供できる、提供しなければならない命題のようなもの。また一つ教えていただきました。
山下先生は、元シンガーという異色の経歴をもつ社会保険労務士で、特に女性活躍やワークライフバランス支援事業などで活躍されています。興味のある方はぜひこちらをご覧ください。
☞社会保険労務士事務所 オフィス・ルシール
2018年02月07日 06:32