桜の頃、67年ぶりに復活するものとは
それは、「びわ湖疎水船」。京都市にはお隣の滋賀県・琵琶湖から琵琶湖の水を市内に引くための人工の水路、「琵琶湖疎水」があります。滋賀県大津市から京都市山科区を通り、御陵から蹴上を抜けて、動物園や平安神宮界隈を流れ、川端冷泉通からは鴨川に沿って南へと流れていきます。哲学の道添いに流れる疎水は、この本流から南禅寺あたりで北へ分岐したものです。この琵琶湖疎水は、発電や京都市内の上下水道への利用を目的に明治23年に建設されました。
この疎水にはその昔、この流れを使って舟運が行われていました。その名残を残すのが、蹴上のインクラインですが、鉄道が作られたことによって廃止されたのが昭和26年(1951年)、この舟運が「びわ湖疎水船」として復活するのです。
コースは、滋賀県大津市の大津閘門あたりから京都市山科区の蹴上にある旧御所水道のポンプ室跡あたりまで、約1時間のコースです。途中でトンネルが3つ、特に第一トンネルは長さが約2.5kmもあるため、ちょっとした洞窟探検とも言えるかもしれません。なにはともあれこの疎水沿い、桜と紅葉の時期は有名な観光スポット、その下を進みながら船から眺めるというのは、ちょっとした贅沢ですね。運行期間もそれに合わせたかのように、3月29日~5月28日と10月6日~11月28日となっています。
現在3月~5月の予約をWEBにて受け付けています。桜のピークと想定される4月1週目はいうまでもなく、3月、4月分は既にほぼ売り切れ、ただ5月はGWも含めまだ予約は可能です。紅葉シーズンの10~11月は8月13日から予約開始となっています。ちなみにお値段はというと
乗船区間 |
通常期(平日) 乗船料 |
繁忙期(土・日・祝) 乗船料 |
トップ期 乗船料 |
---|---|---|---|
大津~蹴上間 | 4,000円 | 5,000円 | 8,000円 |
大津➡山科間 | 1,500円 | 2,000円 | 3,500円 |
山科➡蹴上間 | 2,500円 | 3,000円 | 4,500円 |
ちょっとお高いですね。トップシーズンに大津から蹴上まで乗船すると8,000円、私は疎水沿いの小道を船を通り過ぎるのを横目に歩くことにします。
詳しい情報はこちらから(http://www.biwako-sosui.jp/)
※写真は御陵あたりの琵琶湖疎水(京都市山科区)
2018年02月25日 08:43