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理想の上司(リーダー)とはどんな人ですか?

真如堂境内にて(20180309)
一昨日の朝日新聞の朝刊にこんな記事がありました。
「理想の上司、2年連続№1 内村さん&水卜さん」

明治安田生命保険が、学生1,100人にネットで行ったアンケート調査結果です。いうまでもなく内村さんはタレント&MCで、水卜さんは日本テレビのアナウンサーとしてそれぞれ人気のある方です。学生へのインターネットによる調査ということで、テレビ画面から伝わる「印象」に左右されるところが大きいとは思いますが、さて実際に会社や組織の中にいる皆さんが思う「理想の上司」とはどんな人でしょうか。

私自身も28年間、組織の中で仕事をして多くの人とご一緒させていただきました。システム業界ということで、自社内よりユーザー先での仕事の方が長かったのですが、ふと考えてみました。上司ではありませんが、同じプロジェクトで仕事をした中で、リーダーとして印象に残っている人が何人か思い浮かびます。それぞれ大手企業の当時は課長職の方ですが、その方々には共通項があります。それは「一貫性」と「多様性」です。

「一貫性」、言い換えると「ぶれない」ということ。これは人の上に立つ時には大切なことです。指示や方針が朝令暮改のように変わったり、自分の部下や上司に対する態度が、相手に応じて変わる風見鶏のようであれば、信頼してついていくことはできません。自社の部下に対してはもちろん、派遣社員や私のように協力会社として入っている人に対しても分け隔てなく接することは、意外に難しいことです。

次に「多様性」、言い換えると「寛容である」ということ。組織にはいろいろな考え方や意見を持っている人がいます。しかし、上に立つ人の中には、自分以外の意見を受け入れない、長年の自分の経験が正しいという前提で、それを前面に押し出していこうとする人がいます。もちろん、経験則も大切で部下の意見や考えが間違っていたら訂正することも必要ですが、まずは意見や考えを聞く、活かせる部分はないか考える、という姿勢がリーダーには必要です。「まずは自分」ではなく、「まずは部下」であること、部下の多様性を受け止めるくらいの寛容さがリーダーには必要です。

この2つを持ったリーダーと一緒にしたシステム開発案件は、それぞれが今でも印象に残っていて、自分の中ではシステム業界にいて良かったと言える仕事でした。おそらく、皆さんもいい上司やリーダーの元での仕事は、同じ思いではないでしょうか。

そう考えると、いい上司、或いはいいリーダーとは、後に部下が自慢できる仕事、記憶に残る仕事を一緒にできる人といえるかもしれませんね。

※写真は真如堂境内にて(京都市左京区)

2018年03月09日 07:49
FP・社会保険労務士事務所  つくるみらい
ファイナンシャルプランナー一柳賢司

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